京都教育大学に研究留学中のMila会員からのメールを掲載します。
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こんにちは!
最近授業で「てくれる」/「てあげる」が話題になっていて、それで思いついたんだけど、
「あげる」はブルガリア語で「давам」といって「あげる」という意味のほか「allow(させてあげる)」という意味もあるので、日本語の
先生が彼女を早く帰らせてあげた。
というような文はブルガリア語に「Учителят й даде да се прибере по-рано 」という風にでも翻訳できます。
また、「くれる」は「дават ми; (някой) ми дава」という意味で、同じように
お母さんが行かせてくれた。
は 「Мама ми даде да отида.」と言えるわけで、ブルガリア語に日本語の「させてあげる/くれる」と同じ表現があるということになるのではないかと思いました。
また、「てあげる・てくれる・てもらう」に相当する表現がブルガリア語にあるかという話も研究会で何回かでて、「ми」というのは「私に」という意味に過ぎないので、「ми文」は「てあげる・てくれる・てもらう」に相当すると言い難いという意見がありましたが、例えば:
Купих книга за детето. vs. Купих книга на детето/Купих му книга.
(子どものために本を買った) (子どもに本を買ってあげた)
という二つの言い方もありますし、「Той ми отвори вратата」, 「Тя ми изтанцува танц」というような文でやっぱりその動作によって話し手が恩恵を受けたという意味合いが強い。今読んでいるブルガリア語の研究でも、与格代名詞の短形は文中に「Beneficient(広い意味で)」と「経験者」という意味役割でしか出ないと主張されています。
もし良かったら、時間あるときに研究会で検討してください。また、そのあと、誰かに「検討結果」を教えてくれればありがたいです。
Mila
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